注文住宅への道のり

長い間、賃貸マンションに住んでいて手狭になってきたので戸建ての家に住むことにしました。今のマンションは、都心に出るにも結構便利なロケーションにはあるし、他の家族も地元に根差したネットワークを確実に構築しているので、それをすべてなしにして別の所に住むというのは大変なことだということに気が付きました。

妻は地元のボランティア活動の中心にいるし、子供はまさしく公立学校に通っているので転居すると学校も変わることになります。規模はまだ元気ではありますが、同居していて近所の高齢者のサークルの役員をしている等の今まであまり私が気が付いていないことが、新築戸建てプランの前に立ちはだかったのでした。その為、かなり悩み、いろんな事例を調べて、どんな対処法があるかを友人で不動産関連の仕事についている友人に相談しました。家族にも相談し、専門家の意見等もきいたりの紆余曲折があって、最終的には、今住んでいる地区の中で、新築戸建てを探すということ方向性が確立されたのでした。
今まで、方向性がぶれがちだったのが、進むべき先が見えてきたので、頓挫していたマイホームプランは前に進み始めたのでした。具体的には注文住宅か建売か、また施工は、地元の工務店か大手不動産会社かということで悩みが発生しました。予算に上限がないならば、注文住宅、それも有名な建築家に頼んで、大手デベロッパーということになるのですが、予算には当然限りがあります。結局、いろいろ相談をかけていた不動産関連の友達に地元の信頼のおける工務店を紹介してもらい、一応注文住宅という形で仕事を依頼することになりました。そうなると、注文の内容ですが、家族の意見をどこまで反映させるかが大変でした。今は小さくても子供はやがて大きくなる。二人子供がいたら二部屋がいる。また今は元気ですが、義母は数年先には近くの老健施設に入ることが決まっているのでその後の部屋の有効利用等も考える必要がありました。
基本的には家の主である私は、趣味で自転車に乗っていて、そのメンテナンスのための部屋を設けるのが、私の新築戸建てに関する唯一の希望でありました。今回、家族の種々な希望を取り入れ、生活圏を飼えない為に近くで注文住宅を建てたので、良い意味で妥協の産物のような家はなりました。私の自転車メンテナンス部屋は、その姿はどこにもなく、まるで最初から企画に無かったようなことになってしまいました。寂しい・・